起業するまでの道のり

全くの別業界から、知識もお金も人脈も何も持たずに化粧品会社社長になるまでの道のりをリアルタイムでお届けします。

方向転換とは微調整である

前回から結構時間が経っておりますが、

その間色々ありました。

 

タイトルはTwitterでフォローさせていただいてるお方が仰ってた、

その時すごいカッコイイと思いずっと心に残ってたお言葉です。

 

結論から言うと

背中シートマスクの完全オリジナル処方は一旦置いといて

OEM会社さんの既存の商品を数百枚単位から始めることにしました。

 

これまで数か月やってきて処方の大枠が決まり、

パッケージデザインもあれやこれやと少しずつ形にしていき

特にTwitter経由で多くの美容関係、化粧品処方開発関係の方からアドバイスもいただいてます。

興味持ってくださる方も少ないながらにおられて、

楽しみにしてますとかそういう嬉しいお言葉もかけていただきました。

ほんっとうにありがとうございます!

 

でも、、、

初期投資、製品だけで400万はやっぱり無謀すぎると判断しました。

 

オリジナルの形で、意気揚々と実用新案を提出し、

処方もあれを入れてくれこれは抜いてくれと何度も施策を重ね、

もう我が子も同然ですよね。

 

そもそも化粧品OEMって、数百~数千という小ロットからできるので

比較的リスクが少ないというのが売りなんですが

私の場合、一からシートマスクの型紙をおこすということで

シートのロールを一本買いということになるんですね。

つまり、ロットを少なくしようと思うとその分単価に上乗せされてくるということ。

 

具体的に言うと、概算見積もりでは

大判なので最小ロットは21000枚(約180円)

 

え、月600枚売るの?

どんな大ヒット商品だよ。

 

それを更に、少しでも総額が安くなるならと更に枚数を減らしてほしいとわがままを言った結果

10000枚(約340円)

15000枚(約320円)

となりました。

いやこれ、意味ないですよね。

 

そもそもこのわがまま聞いてもらえてる時点でも相当なことやとおもってますが。

こんだけやんや言うといて嫌な客かよ(笑)

 

もちろん化粧品というのは食品と同じように消費期限というのがあります。

ほとんどのものは3年間。

それも、一回使い切り商品とはいえ

やはりギリギリではなく半年前にはユーザー様のお手元にあるのが理想。

 

 

いくらおバカな私でもさすがにバラ売りなんて気の遠くなるようなことはせず、

セット売りでは考えていましたけどね。

 

さばく必要のある個数が少なければ

それだけ気持ちも少し楽になるかもしれませんが、

結局儲け少ないよね。

 

ここまで売れる前提で話してきたわけですが!

そもそも売れるの?

背中シートマスクなんて製品自体認知度ほぼ皆無でしょ。

まずあなた誰?

なんで素人が作ったもの買わなあかんの?

 

とまぁこうなるわけですよ。

 

私の師匠、そのお知り合いの方(数々の経験をしてこられた方)、

自身をブランディングし、PB化粧品ブランドである程度成功を収められた方

みんな同じこと言いました。

 

よほど作戦を練らないと勝ち目はない。

今の時代に合ってるのは(安牌なのは)自身のブランディング

それでもなかなか売れないことの方が多い。

まずはそこから。

ということでした。

 

私ね、自分には何もないと思ってて。

というか実際何もないんですけど。

だから製品を先に世に出して、後からそれを作った人という形で想定してたんですね。

 

でもね、

製品だけで400万でしょ、広告費なんて当然かけられない。

じゃぁどうやって知ってもらって、買ってもらうねん。

これのループでした。

で、今回の決断に至りました。

 

化粧品業界は厳しいとはいえ、背中のシートマスクなんて競合も少ないし

結婚式を控えられてる花嫁さんとかたっかいエステ平気で契約しはるじゃないですか。

あとは、水着が着たい。

ドレスを着る。

背中が開いた服が着たい。

シンプルに肌荒れに悩んでいる。

彼に見せられない。(私はこれでした、というか指摘されました)

絶対にニーズはあると思ってるんですよね、未だに。

 

道が断たれたわけじゃないし、なんなら結果的に近道になる。

崖っぷちギリギリで急斜面を行くのではなく

もっと下から、もう少し歩きやすい道を行きましょうということ。

 

愛着は自分のオリジナルに比べると間違いなく下がるとは思います、正直。

でも、パッケージはオリジナルで時間かけてやってるし。

商品名もそう。

まだロゴ確定してないから出してないけど商標登録もするつもり。

 

もしかしたら処方もオリジナルにできるかもしれない。

全部は無理でも少しなら拘れるかもしれない。

でも全くダメかもしれない。

別にそれでもいいじゃない。

私の大事な思い入れのある商品です。

 

まだこの決意、OEMの担当営業さんに話してないんやけど

明日話しますね!